【SW2.5】新種族の感想

一、前置き

 2023年7月20日に発売されらSW2.5のサプリメント“アーケインレリック”、その中で登場する新種族について語っていきたいと思います。

 やはり新種族は見てわくわくしますね、2.0プレイしたことがなくて、ダークドワーフとハイマンも新鮮な気持ちで見ています。

 既存の種族の希少種、『アルフレイム見聞録』の記者が実際にアルフレイム大陸を旅し、書いたようなもので、見てて楽しいですね。

二、各種族の感想

 新種族と希少種、合わせて25種類のデータが記載されていて(アルヴなど、以前のサプリメントに載っている種族を除く)、以下は各種族の性能面について語っていきます。超絶個人的な意見しかないのでご了承ください。

 

1、スプリガン

平均能力値:84

 2.5で登場する新種族、何と言っても「巨人化」が特徴的で、設定的にも性能的にもかなり面白い種族。

 かなり強い。[暗視]を持っていて、[巨人化]によって60ラウンドの間敏捷度「-6」の代わりに筋力、生命力「+12」、鎧も武器も途中から変更できる。巨人化自体は主動作が必要ものの、筋力生命力+12という破格な能力上昇を得る。しかも1日2回使えて、1回目は適当に切ってもいいのが便利だ。リカントの獣変貌は制限時間がないが、1日1回という制限で、基本的に最終戦闘しか使わない節がある。実質1回の戦闘しか機能しない場面が多い気がする。

個人評価:8.5/10

2、アビスボーン

平均能力値:91.5

 2.5で登場する新種族、生まれつきの「アビスカース」を持っている、その代わりに防護点、物理追加ダメージ、命中力のいずれかボーナスを得る種族。

 強い...と思う、アビスカースの結果によるかね。アビスカースは無視できないほどのデメリットが多いから、これは唯一の難点。しかし、能力値はナイトメア並みの強さがありながら、防護点、追加D、命中力のボーナスを加えると、やはり強い...と思いたい。

個人評価:8/10

3、ハイマン

平均能力値:82

 2.0で登場し、2.5に導入した種族。常に魔力「+1」、魔法行使が6ゾロのとき、消費MPは「0」になる、さらに1日1回観察、知力判定パッケージが+2できる。

 超強い。前の2種族と違って、書いてることはメリットしかない、にもかかわらず1つ1つが強力。ぶっ壊れに近い性能。

個人評価:10/10

4、フロウライト

平均能力値:88.5

 2.0で登場し、2.5に導入した種族。補助動作で周囲を照らす[魂の輝き]、毒・病気属性がいっさい効かないし、呼吸もしない[鉱石の生命]、水には浮かない、防護点常に「+2」と最大MP「+15」の[水晶の身体]

 微妙...弱くはないけどね。序盤からポーションや薬草は一切使えないのが難しい。そして、生まれつき生命力があまりにも低く、かつ「エンハンサー」が習得できないので、前衛には向いてない。したがって防護点+2はあまり活かせないのがちょっと残念。鉱石のような、硬度高いが靱性がない感じですかね。

 とは言え、高い精神力とMP+15は強い、バンバン魔法を打っていこう。

個人評価:6.5/10

5、ダークドワーフ

平均能力値:95.5

 2.0で登場し、2.5に導入した種族。ドワーフと一緒で[暗視]を持っている。[炎身]がない代わりに、[黒炎の遣い手]という、厨二心がくすぐられる能力を持っている。

 めちゃくちゃ強い。HPを3消費する代わりに、武器のダメージを「+3」、さらに属性付与、さらに無効されない、しかも種族強化でさらに伸びる…効果もりもり。デメリットはあるものの、ダメージ上昇系の種族特徴の中でトップクラスの性能、火力全振りのビルドをしたら、とんでもないことになりそう。

個人評価:9.5/10

6、エルフ希少種

平均能力値:90.5

①スノウエルフ

 普通のエルフと違い、[優しき水]が[厳つき氷]に変更される。1MPで氷属性の確定ダメージを与える能力。正直序盤では使いづらい、普通に攻撃した方がいい。しかしレベル6の種族強化によって本領発揮する。補助動作で使えるようになり、しかも「射程/形状:30m/起点指定」でダメージを出せる。鷹の目を習得していると、敵の後方にも届くし、かなり使い勝手が良い能力。

 強いて言えば、「確定ダメージ」というのは個人的にあまり好きではない...。勝手なイメージだけど。毒や呪いによるスリップダメージや、ジオマンサーの落雷のような天候ダメージ、デーモンルーラーの「ブラッドミスト」による自傷ダメージなど、"上昇させるのも、軽減されるのも極めて困難"のダメージに使うイメージだったので、氷のつぶてで確定ダメージを与えるのはあまり想像できない。(ガルーダのウィークリングの[切り裂く風]も魔法ダメージだしね)

個人評価:9/10

②ミストエルフ

 普通のエルフと違い、[優しき水]が[惑いの霧]に変更される。対象の命中力を「-1」する。1日合計6ラウンド使用できる。効果時間内に回避力が+1の感覚、普通に強いと思う。

個人評価:7.5/10

7、タビット希少種

平均能力値:81.5

①パイカ種タビット

 [第六感]に加えて、[ホイッスル]という能力が追加される。能力値も少し変化している。個人的にこういう戦闘向きじゃない特徴がめちゃくちゃ好きで、今回のサプリメントの中でも1番2番ぐらい好きな能力だね。

個人評価:7.5/10

②リパス種タビット

 [第六感]に加えて、[暗視]が追加される。能力値も少し変化している。両方の希少種ともいえることで、能力値変化があっても、敏捷度と器用度は流石に前衛向きではないのが難点。[第六感]+[暗視]で探索はかなり強く、パーティに1人いると便利な立ち位置。

個人評価:6.5/10

8、ルーンフォーク希少種

平均能力値:87

①護衛型ルーンフォーク

 [HP変換]が[仲間との絆]に変更される。1日1回対象の受けるダメージを「-3」、MPが「3」消費される。正直...かなり微妙な性能...。

 対象の受けるダメージを「-3」自体は強力だが、1日1回、しかもデメリット付き。そして、自身の強化が全くないので、「かばう」と相性が悪い。HPの高いリルドラケンやスプリガンに「かばう」を習得させた方が強いかも...設定めっちゃ好きなのに、ちょっと悲しい。

個人評価:5/10

②戦闘型ルーンフォーク

 [HP変換]が[任務遂行の意思]に変更される。1日1回威力表を振るとき、出目3以下は振り直せる。正直に言おう、めちゃくちゃ弱い。

 紛れもなく人間の下位互換、汎用性もないし、効果も弱い。人間は3以下の時、[運命変転]使うと11以上に変えるが、戦闘型ルーンフォークは振り直しでも3以下の可能性はある。しかも人間は戦闘以外にも[運命変転]が使える。[任務遂行の意思]強化後の出目4以下の時も使えるとか、2回振り直すとか、それでも[運命変転]のデフォルトに勝てない気がする。(しかも人間は更に強化される...)

 戦闘型ルーンフォークという名前は殺戮マシンを感じるが、殺意が全くない。護衛型と同じく、設定がめっちゃ好きでちょっと悲しい。

個人評価:3.5/10

9、ナイトメア希少種

平均能力値:95

 シャドウ、ソレイユのナイトメア、両方弱点属性の変化のみ。まぁ...ナイトメアだし、強いに決まってる。

個人評価:9/10

10、リカント希少種

平均能力値:87

①大型草食獣リカント

 [獣変貌]後の能力が変更される。まず暗視がない、筋力ボーナスも上昇しない。その代わりにHPが「+10」と補助動作の「頭突き」ができるようになる。見た目は違うが、効果自体はスプリガンとかなり類似している。生命力は増加しないので生命抵抗力も増加しない。しかし、制限時間がなく、「頭突き」も攻撃対象を選べるので、差別化はちゃんとある。

 スノウエルフの部分も言っていたことで、自分にとって「確定ダメージ」はかなり特殊なもので「頭突き」に使うのは好きじゃない...。

個人評価:8/10

②小型草食獣リカント

 [獣変貌]後の能力が変更される。ウサギやカンガルーになるのはかわいい。敏捷度ボーナスが「+1」されるのも地味に強い。戦闘も探索も有利になる。レベル11の強化で「+2」になるのも強い。個人的に結構好きな種族。

個人評価:8/10

11、リルドラケン希少種

平均能力値:91

①小翼種リルドラケン

 [風の翼]は[竜の咆哮]に変更される。10秒間(1ラウンド)パーティ全員の生命・精神抵抗力を「+2」、更に与える物理ダメージ「+2」。

 かなり強い。高レベル帯でより本領を発揮するタイプ。高レベル帯になると、多様な攻撃を使ってくる敵も増える。敵が明らかに大技を出すとき、その前に[竜の咆哮]を使うと、パーティ全員の生存率が上がる。説明文通り、戦略的な能力でかなり面白い。

個人評価:8.5/10

②有毛種リルドラケン

 [尻尾が武器][鱗の皮膚]は[暖かき風]に変更される。自身の与える風属性ダメージ「+2」、受ける風属性ダメージ「-2」。

 強いと思う。防護点「+1」が無い代わりに、風属性に特化した性能。自身で風属性ダメージを出さないといけないのが難点。確定でサポートしてくれるメンバーと組むか、自身がマギテックやフェアリーテイマーを習得するかの2択になる。

個人評価:8/10

12、グラスランナー希少種

平均能力値:97

①アリーシャ

 [マナ不干渉]レベル11の強化が変更される。簡単に言うと、魔法の解除が遠距離でできるようになる。

 元々の強化より探索向きになった気がする。遠距離で「ワードブレイク」できるのも面白いと思う。場合により、サポーターにもなりうる能力。

個人評価:8/10

②クリメノス

 [マナ不干渉]レベル6、レベル11の強化が変更される。簡単に言うと、元々レベル11の強化がレベル6になり、レベル11は更に強化する。

 レベル11の強化がレベル6で先取り、弱いわけがない。特定の敵とは言え、命中力・回避力「+1」はやはり強い、しかもレベル11は「+2」になる。

個人評価:8.5/10

13、メリア希少種

平均能力値:88.5

①カーニバラスメリア

 [繁茂する生命]が[捕食する生命]に変更される。他の人族と同じく、睡眠しないと回復しない。その代わりに、1日1回攻撃の際、適用ダメージ分回復できる。

 強いし面白い。手数より、1回で大ダメージ出せるビルドに向いてる。しかもレベル6以上になると、MPまで回復できる。持ち前のステータスと回復力、非常に長期戦に向いている種族。そして、個人的に短命種が多いという設定が好きすぎる...。

個人評価:8.5/10

②ファンギ―メリア

 [繁茂する生命]が[胞子散布]に変更される。他の人族と同じく、睡眠しないと回復しない。その代わりに、胞子で相手の行動判定にペナルティを与える。

 普通に強い。効果時間が1ラウンドのみだが、効果自体は完全にミストエルフの上位互換。しかもレベル6になると、任意の対象に効果を与える。敵数が多ければ多いほど強力な能力。場合によっては戦況をひっくり返すくらいの可能性を秘めている。

個人評価:8.5/10

14、ティエンス希少種

平均能力値:97

①ティエンス機解種

 [通じ合う意識]が[無生物と通じ合う意識]に変更される。元々のティエンスが扱う騎獣は動物、幻獣から魔動機に変更されたイメージ。

 結論、何とも言えない...。自分はライダー技能を使用したことがないので、正直違いがよくわからない。結局どっちの騎獣が強いかによる。

個人評価:8.5/10

②ティエンス魔解種

 [通じ合う意識]が[魔神と通じ合う意識]に変更される。ライダーの適正がデーモンルーラーになったイメージ。

 地味に強いし、経験値を考慮するとビルドも元々のティエンスと差別化できる。しかし、テーブルAのデーモンルーラーが必須となると、ビルドがかなり制限されてしまう。ビルドは計画的組まないといけないのが難点。

個人評価:9/10

15、レプラカーン希少種

平均能力値:84.5

①放浪種レプラカーン

 [姿なき職人]が[姿消す職人]に変更される。1日1回”透明化”が”瞬間移動”になるイメージ。

 強いというより便利。透明化と似ているようで、結構使う場面が違う。危険な場所から瞬時に脱出ができるので便利。

 しかし、レプラカーンの強みである[見えざる手]がそのままで、戦闘的な強さは殆ど変わらない。

個人評価:7/10

②探索種レプラカーン

 [姿なき職人]が[群れなす職人]に変更される。簡単に言うと、「リモート・ドール」が使えるようになる。

 コンジャラーと全く同じ効果、消費MPも同じ。強いて言えば、コンジャラーの装備によるペナルティや達成値は冒険者レベルを参照するくらい。しかし、リモート・ドールでは対象との達成値の比べ合う場面が殆どないので、利点と言ってもあまり生かせない。

個人評価:4/10

 

三、最後に

 とても満足の高いサプリメント、さすが5周年ですね。新情報が多すぎる、読むと一瞬で時間が溶けました。

 新種族の中で個人的な1位はダークドワーフですかね。やはり黒炎がかっこよすぎるし、めっちゃくちゃ強いですね。あと、人族を裏切り、蛮族側の人族という設定がすごく好き。2位がパイカ種タビットですかね、[ホイッスル]が本当に面白くて、いつか卓仲間と[ホイッスル]で会話してみたいものだ(?)。

 個人評価は戦闘7割、探索3割の感覚で評価しています。自分も把握しきれてない部分がありますので、正直...参考にしない方がいいと思います。最後、アーケインレリック最高!